マウス・オブ・マッドネス2006/03/21 00:00

ジョン・カーペンター監督
サム・ニール主演

最後のほうにちょこっと出てくる新聞配達少年は、
ヘイデン・クリスチャンセン君だ。
映画とは無関係だが、ものすごく可愛い。

ラブクラフト的な、地の底にうごめく、おぞましい生き物。無数の触手と黒くしたたる粘液。地図に無い、ニューイングランドの町を支配する悪夢。

キング的な、小説が現実を侵食する恐怖。

ミックスさせた映画は、正直いって空回りではないだろうか。

カーペンターは、The Thing と ゼイリブ、ヴァンパイア の3つしか
見ていないが、共通して感じるものがある。
思いつきは良いけれど、その良さをラストまで持っていけない、子供っぽさ。
最後はぐっちゃぐちゃで終わってしまうB級感。

ホラーが好きでたまらない男が、ホラーモチーフを陳列して楽しんで
いる気がするが、映画作品としては、壮大なる夢落ちギャグであろうか?

ただし、ホラーものが大の苦手なわたしは、
こうして見終われば冷静に批判できるが、見ている最中は
気味悪くて、夜の道路を車で走っているだけで
嫌だーーー!!!
自転車とすれちがうだけで
嫌だーーー!!!
バックミラーをのぞくだけで
嫌だーーー!!!

なんである。

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