表紙絵2007/08/11 00:00

海外洋書ロマンスはできるだけオリジナルのペーパーバックを買う。

リプリント版が日本アマゾンから手に入ると分かっている場合でも、
ボロいオリジナル版を海外の古本屋から買ったりする。

それは表紙絵が違うからだ。
リプリント版で、オリジナルと同じ表紙絵を使うことは100%無いと
言っていいだろう。

表紙絵は時代を写している。
出版当時の状況を表している。

70年代の女性のファッション、結婚観が表れたイラストだったものが、リプリントでは、しゃれた写真に変わってしまったり、
シリーズロマンス独特の体裁だったものが、リプリントではいかにも洗練されたよそ行きの顔になったりする。

それが寂しいというだけではなく、リプリント版は基本的にお金をかけていない印象を受ける。

当り障りのない、風景画や写真、文字デザインがほとんどである。
作家名と表題、背景に花や風景、どれも編集部内で安く済ませているようで、とてもがっかりする。

日本と違い、あちらはそもそもペーパーバックの紙質がよくないので、
これで表紙もお手軽だと、いかにも大量生産品を読んでいる気にさせられる。
シリアルフードの朝ご飯と似た感じだ。
たまなら楽しいが、毎朝だと勘弁してほしい。

オリジナルには、たとえムキムキのクリンチであろうと、たとえアクロバティックなポーズであろうと、どこかで誰かが時間をかけて作成した手作り感がある。

はずれと同じだけアタリがある。

日アマゾンや米アマゾン、海外古本屋は言うに及ばず、オークションサイトでも、 本の画像がないと妙にがっかりするが、これはわたしだけなのだろうか。
Image not found むすっ・・
汚れや古本状態が知りたい、のと違う、「顔」がないものを見せられているような感じなのだ。

顔があるといっても、
最近の日本のロマンス文庫本は、個性のない顔ばかりになったが。。