ロマンスのTOP100の大いなる疑問 ― 2007/11/08 23:12
ロマンス本のトップなにやら、を決めるサイトをみて、いつも疑問に思うことがある。
たとえばSFやミステリの世界であれば、ファンと名乗る人間は、過去の名作をたいてい読んでいるし、これは必ず押さえておく本でしょう、という本たちがある。
ところが、ロマンスの世界では、ロマンスという分野に権威がなかったせいで、過去の作品は消耗品扱いだった。
今も活動を続けている作家以外の作品は、再版される事が滅多にない。
ロマンス出版業界は近年隆盛をきわめ、新しい読者を獲得しているが、過去の名作が出回っていないため、そういった優れた作品を知らない人が多すぎる。
今も活躍している作家だとしても、もっとも旬な頃に書いた作品って奴があり、はっきり言って、過去の作品のほうが数段よくできているって作家が多いのだ。
投票の結果を単に総計しているだけだと、ベストを選ぶ意味が無い。
「A」の本を読んだ人間が100人いて、そのうちの80人が素晴らしい作品だと絶賛して1位に選んだとしても、「B」の本を読んだ1000人の人間のうちの100人が、「B」を素晴らしいと1位に選べば、Bが1位になる?
80%の賛辞と、10%の賛辞を、どうやって比べるのだろう?
本気でやるのなら、いったん投票してくれた人たちに、リストアップされた本のリストを送りかえし、リストの中で読んだことがある本にチェックをいれさせて、再び集計するのがスジだろう。
大手出版社や最近の作品ばかりが並ぶランキングでは、過去の名作の再版をプッシュする力にもなれず、とても残念だ。
たとえばSFやミステリの世界であれば、ファンと名乗る人間は、過去の名作をたいてい読んでいるし、これは必ず押さえておく本でしょう、という本たちがある。
ところが、ロマンスの世界では、ロマンスという分野に権威がなかったせいで、過去の作品は消耗品扱いだった。
今も活動を続けている作家以外の作品は、再版される事が滅多にない。
ロマンス出版業界は近年隆盛をきわめ、新しい読者を獲得しているが、過去の名作が出回っていないため、そういった優れた作品を知らない人が多すぎる。
今も活躍している作家だとしても、もっとも旬な頃に書いた作品って奴があり、はっきり言って、過去の作品のほうが数段よくできているって作家が多いのだ。
投票の結果を単に総計しているだけだと、ベストを選ぶ意味が無い。
「A」の本を読んだ人間が100人いて、そのうちの80人が素晴らしい作品だと絶賛して1位に選んだとしても、「B」の本を読んだ1000人の人間のうちの100人が、「B」を素晴らしいと1位に選べば、Bが1位になる?
80%の賛辞と、10%の賛辞を、どうやって比べるのだろう?
本気でやるのなら、いったん投票してくれた人たちに、リストアップされた本のリストを送りかえし、リストの中で読んだことがある本にチェックをいれさせて、再び集計するのがスジだろう。
大手出版社や最近の作品ばかりが並ぶランキングでは、過去の名作の再版をプッシュする力にもなれず、とても残念だ。
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