ロマンスレビューサイト ― 2008/10/01 00:00
FictionDBは、利用がフリーになったが、メンバーじゃないと評価ができない、評価が見れない。
FictionDBの評価はメンバーの評価の総合だが、自分の好みと大変近いので、本を選ぶときの基準にしている。
また作品ごとに他のレビューサイトにリンクが張られているので便利だ。
AARとTRR、最近はDear Authorにもリンクが張られている。
そういうわけで、いつも上記4つのサイトのレビューは参考にする。
他に、必ず見るのは、MrsGigglesと Rosarioさんのブログ。
MrsGiggles、Dear Author、Rosario's Reading は、個人の好みが強く反映しているが、どこが評価する点で、どこが評価できない点か、しっかりと書かれているので、たとえ点数が低くても、自分の判断の基準になる。
ミセスギグルスは、官能と情熱がむらむら溢れているものと、ヒロインが強い女であるものに大変ポイントが高いので、個人的に苦手な物語だと感じる作品でも彼女が高得点をつけているものが多い。
例えばジュディス・アイボリーはとても苦手だと感じる作家で、非常に挑発的だ。人の神経を逆なでするようなヒロイン像を描く。
そうわたしは思っているのだが、ミセスギグルスはアイボリーの大ファンで、どの作品も高得点だ。
彼女は、アイボリーの文章の知性とヒロインの(性的・精神的)挑戦・強さにわくわくしている。 それはそれでよく理解できる。
Janet Mullany の 「Dedication」 ではミセスギグルスを含め、多くのサイトが賞賛していたが、わたしは Rosario's Reading と同意見で、どうしても納得できなかった。
だが、この場合も、ヒロインの強さ、題材の新鮮さなど、評価ポイントは理解しているつもりだ。
Dear Author もコメントの流れが面白い。
Elizabeth Hoyt の 「The Raven Prince」 に星1つの評価の理由も
大変納得がいく。
我々読者は、リージェンシーロマンスを読む時、安易にヒーローの行動を許容しているところがあるという。
身分の低い女性に恋をして、結婚はとても無理だから諦めようと思いつつ、彼女への思いは募るばかりのジェントルマンヒーロー。
鬱々たる思いと欲求不満を解消するため、彼は高級娼館に行こうと考えるが、ヒロインがそれを聞きつけ、娼婦になりすまして、、、ふたりは最高のベッドインを経験する、、という話らしいが、
君とは一緒になれないから、A子にちょっとぬいてもらおうと思ってるんだ、 なんて事を考える男ってどうよ?
昼サロ行って抜いてこようと思ってる男のために、昼サロ譲と入れ替わって、奉仕しに行く?
彼女とは一緒になれないから、銀座のママを抱いて忘れよう、、なんて男、どうよ?
そこに中産階級の身持ちの良い女が、「そんなの嫌っ、他の女なんて抱かないで! それならわたし変装して、銀座のママになるわ」 なんてアリ?
ミスターダーシーがリジーを思うあまり、高級娼館に行ったとしたら、とても嫌だと思う。
ヤリたかっただけなの? と叫んでしまいそうだ。
結局レビューサイトが面白いのは、こうした賛否両論があるからなんだと思う。
FictionDBの評価はメンバーの評価の総合だが、自分の好みと大変近いので、本を選ぶときの基準にしている。
また作品ごとに他のレビューサイトにリンクが張られているので便利だ。
AARとTRR、最近はDear Authorにもリンクが張られている。
そういうわけで、いつも上記4つのサイトのレビューは参考にする。
他に、必ず見るのは、MrsGigglesと Rosarioさんのブログ。
MrsGiggles、Dear Author、Rosario's Reading は、個人の好みが強く反映しているが、どこが評価する点で、どこが評価できない点か、しっかりと書かれているので、たとえ点数が低くても、自分の判断の基準になる。
ミセスギグルスは、官能と情熱がむらむら溢れているものと、ヒロインが強い女であるものに大変ポイントが高いので、個人的に苦手な物語だと感じる作品でも彼女が高得点をつけているものが多い。
例えばジュディス・アイボリーはとても苦手だと感じる作家で、非常に挑発的だ。人の神経を逆なでするようなヒロイン像を描く。
そうわたしは思っているのだが、ミセスギグルスはアイボリーの大ファンで、どの作品も高得点だ。
彼女は、アイボリーの文章の知性とヒロインの(性的・精神的)挑戦・強さにわくわくしている。 それはそれでよく理解できる。
Janet Mullany の 「Dedication」 ではミセスギグルスを含め、多くのサイトが賞賛していたが、わたしは Rosario's Reading と同意見で、どうしても納得できなかった。
だが、この場合も、ヒロインの強さ、題材の新鮮さなど、評価ポイントは理解しているつもりだ。
Dear Author もコメントの流れが面白い。
Elizabeth Hoyt の 「The Raven Prince」 に星1つの評価の理由も
大変納得がいく。
我々読者は、リージェンシーロマンスを読む時、安易にヒーローの行動を許容しているところがあるという。
身分の低い女性に恋をして、結婚はとても無理だから諦めようと思いつつ、彼女への思いは募るばかりのジェントルマンヒーロー。
鬱々たる思いと欲求不満を解消するため、彼は高級娼館に行こうと考えるが、ヒロインがそれを聞きつけ、娼婦になりすまして、、、ふたりは最高のベッドインを経験する、、という話らしいが、
君とは一緒になれないから、A子にちょっとぬいてもらおうと思ってるんだ、 なんて事を考える男ってどうよ?
昼サロ行って抜いてこようと思ってる男のために、昼サロ譲と入れ替わって、奉仕しに行く?
彼女とは一緒になれないから、銀座のママを抱いて忘れよう、、なんて男、どうよ?
そこに中産階級の身持ちの良い女が、「そんなの嫌っ、他の女なんて抱かないで! それならわたし変装して、銀座のママになるわ」 なんてアリ?
ミスターダーシーがリジーを思うあまり、高級娼館に行ったとしたら、とても嫌だと思う。
ヤリたかっただけなの? と叫んでしまいそうだ。
結局レビューサイトが面白いのは、こうした賛否両論があるからなんだと思う。
買った本 Pam Rosenthal ― 2008/10/02 00:00
衝動買い4冊。
「Almost a Gentleman」 (Brava Historical Romance) Pam Rosenthal
男装の麗人 という話らしい。
「Sweet Hush」 Deborah Smith
デボラ・スミス、以前文庫本を読んだ時、なんとなく自分に向いていないと感じた。 語り口が緩やかすぎて、プロットが見えすぎて、わくわく感に欠けると感じた。
それなのに、ポチしてしまった。
最近、ぐっと胸にせまる話に飢えていて、色々な所で賞賛されているので、信じてみようと。
「あなたのために踊らせて」 ジュリー・アン・ロング
全然関心がなかったが、MrsGigglesが保存本にしてるのを見て。
「その愛に守られて」 バーバラ・フリーシー
FictionDBで4つ星だが、TRR5つ アマゾン5つ RITAコンテンポラリ
ということで。
「Almost a Gentleman」 (Brava Historical Romance) Pam Rosenthal
男装の麗人 という話らしい。
「Sweet Hush」 Deborah Smith
デボラ・スミス、以前文庫本を読んだ時、なんとなく自分に向いていないと感じた。 語り口が緩やかすぎて、プロットが見えすぎて、わくわく感に欠けると感じた。
それなのに、ポチしてしまった。
最近、ぐっと胸にせまる話に飢えていて、色々な所で賞賛されているので、信じてみようと。
「あなたのために踊らせて」 ジュリー・アン・ロング
全然関心がなかったが、MrsGigglesが保存本にしてるのを見て。
「その愛に守られて」 バーバラ・フリーシー
FictionDBで4つ星だが、TRR5つ アマゾン5つ RITAコンテンポラリ
ということで。
ジュリー・アン・ロング ― 2008/10/07 00:00
久しぶりに「当たり」の文庫本だった。
MrsGiggles とは微妙なところで好みが合うなぁ。
3人姉妹のまんなかの話を先に読んでしまった。
(これが一番評価が高かったので)
そういうわけで、前作とつながっているのかどうか悩むキャラも
いるにはいたが、まあ単独で十分楽しめた。
せっかくだからこのあとで1番目も読むことにしようか?
この話、なにが良かったか、というと、人の心を丁寧に描いて、おもしろうてやがて悲しき、というか、滑稽だけれど温かいというか、人間悲喜劇といった感のあるロマンスになっていることだ。
脇役たちのドラマの塩加減が、わたしに合っていた。
また、主人公たちは一生懸命に生きている大人の男と女だ。
知性的に周囲を見渡すことができるし、相手の感情を丁寧に扱うこともできる。
恐れ、弱さもある、勇気、プライドもある。
社会の裏側も、華やかな表側も知っている。
恋なんて、と、シニカルになれるはずの大人の男女が、惹かれあう。
その抑えた甘さが、わたしの好みだった。
うぶな娘っこに、それほど感激しない年頃なので、このくらいの組み合わせが一番よいのかもしれない。
やたらにスカートを持ち上げる話じゃないのも、ほんと、よかった。
MrsGiggles とは微妙なところで好みが合うなぁ。
3人姉妹のまんなかの話を先に読んでしまった。
(これが一番評価が高かったので)
そういうわけで、前作とつながっているのかどうか悩むキャラも
いるにはいたが、まあ単独で十分楽しめた。
せっかくだからこのあとで1番目も読むことにしようか?
この話、なにが良かったか、というと、人の心を丁寧に描いて、おもしろうてやがて悲しき、というか、滑稽だけれど温かいというか、人間悲喜劇といった感のあるロマンスになっていることだ。
脇役たちのドラマの塩加減が、わたしに合っていた。
また、主人公たちは一生懸命に生きている大人の男と女だ。
知性的に周囲を見渡すことができるし、相手の感情を丁寧に扱うこともできる。
恐れ、弱さもある、勇気、プライドもある。
社会の裏側も、華やかな表側も知っている。
恋なんて、と、シニカルになれるはずの大人の男女が、惹かれあう。
その抑えた甘さが、わたしの好みだった。
うぶな娘っこに、それほど感激しない年頃なので、このくらいの組み合わせが一番よいのかもしれない。
やたらにスカートを持ち上げる話じゃないのも、ほんと、よかった。
ラリー・マクマートリー Larry McMurtry ― 2008/10/10 00:00
マギー・オズボーン を読んだ人はこんな本も買っています、という欄にあった名前。
無知ゆえに、名前は知らなかったが、調べるうちに、気になってたまらなくなった。
あのシャーリーマクレーンとジャックニコルソンの「愛と追憶の日々」の
原作&脚本 である。 「Terms of Endearment」 1975年
最近ではブロークンバックマウンテンの脚本を担当した。
この2作だけでも、作風というか、彼の作品の雰囲気がなんとなくわかる。
下のHPに彼に関して詳しく書いてあった。
http://nagoya.cool.ne.jp/dfn2005/Review/2006/2006_04_24.html
そこから引用すると、彼の作品は
「滅びゆく西部」「ひなびた田舎町」「ホロ苦い恋愛模様」「青春期から初老期までの長いスパンの物語」「豊かでデリケートな感情表現」 だという。
fictionDB ではウエスタンに分類されているが、たまに現代ものも書いている。
ウエスタンはほとんど4つ星。 現代ものは3つ星もある。
1作 5つ星のものがある。 「Lonesome Dove」 1985年
あっ、ピューリッツァー賞を受賞してるわ。これ。
the Call and McCrae saga
お話の流れ的には
1 Dead Man's Walk (1995)
2 Comanche Moon (1997)
3 Lonesome Dove (1985) となるらしい。
インディアンとテキサスレンジャーの戦いなどを描きながらも
ジョンウェインの西部劇のような要素は全くないらしい。
ハヤカワから翻訳された作品がひとつ。 4つ星
「遥かなる緑の地」 「Leaving Cheyenne」 1992年
これはなんと! アマゾンで 8万8千円 という値段がついてる!!
無知ゆえに、名前は知らなかったが、調べるうちに、気になってたまらなくなった。
あのシャーリーマクレーンとジャックニコルソンの「愛と追憶の日々」の
原作&脚本 である。 「Terms of Endearment」 1975年
最近ではブロークンバックマウンテンの脚本を担当した。
この2作だけでも、作風というか、彼の作品の雰囲気がなんとなくわかる。
下のHPに彼に関して詳しく書いてあった。
http://nagoya.cool.ne.jp/dfn2005/Review/2006/2006_04_24.html
そこから引用すると、彼の作品は
「滅びゆく西部」「ひなびた田舎町」「ホロ苦い恋愛模様」「青春期から初老期までの長いスパンの物語」「豊かでデリケートな感情表現」 だという。
fictionDB ではウエスタンに分類されているが、たまに現代ものも書いている。
ウエスタンはほとんど4つ星。 現代ものは3つ星もある。
1作 5つ星のものがある。 「Lonesome Dove」 1985年
あっ、ピューリッツァー賞を受賞してるわ。これ。
the Call and McCrae saga
お話の流れ的には
1 Dead Man's Walk (1995)
2 Comanche Moon (1997)
3 Lonesome Dove (1985) となるらしい。
インディアンとテキサスレンジャーの戦いなどを描きながらも
ジョンウェインの西部劇のような要素は全くないらしい。
ハヤカワから翻訳された作品がひとつ。 4つ星
「遥かなる緑の地」 「Leaving Cheyenne」 1992年
これはなんと! アマゾンで 8万8千円 という値段がついてる!!
買った本 Jacquelyn Frank, Julie Anne Long ― 2008/10/10 12:00
eBook 購入。
Fictionwise は、定価の50%をポイントのように貯めてくれるので、実質半額で買える。 2冊買えば、ただで1冊買える感じなので、ついつい買ってしまう。
☆Jacquelyn Frank NightWalkers シリーズ 1番 「Jacob」
読みかけWardを読まずに、マイナーなものをポチしてしまった。
とりあえずトンマじゃなければいいのだが。
☆Julie Anne Long デビュー第一作
「The Runaway Duke」
ジュリー・アン・ロングのテイストが気に入ったので、購入。
FictionDBで5つ星。 AARでもAみたいだ。
彼女の作品は、レビュアによって、乱高下する。
AARで5つ星の作品が他で3つ星だったり、ミセスギグルスが5つ星の作品がAARで3つ星だったり。
何かがアルのだが、その塩加減が万人向けじゃないようだ。
Fictionwise は、定価の50%をポイントのように貯めてくれるので、実質半額で買える。 2冊買えば、ただで1冊買える感じなので、ついつい買ってしまう。
☆Jacquelyn Frank NightWalkers シリーズ 1番 「Jacob」
読みかけWardを読まずに、マイナーなものをポチしてしまった。
とりあえずトンマじゃなければいいのだが。
☆Julie Anne Long デビュー第一作
「The Runaway Duke」
ジュリー・アン・ロングのテイストが気に入ったので、購入。
FictionDBで5つ星。 AARでもAみたいだ。
彼女の作品は、レビュアによって、乱高下する。
AARで5つ星の作品が他で3つ星だったり、ミセスギグルスが5つ星の作品がAARで3つ星だったり。
何かがアルのだが、その塩加減が万人向けじゃないようだ。
買った本 C.Kelly, A.Mills, R.Nelson, J.Beverley, E..Jensen, M.Osborne, L..Heath ― 2008/10/11 00:00
円高に釣られてさらに散財。
☆ Carla Kelly のアメリカンウエストものを購入。
amazonマーケットプレイスで。
Here's to the Ladies: Stories of the Frontier Army
☆ Lorraine Heath 「Always to Remember」
古本屋のポータルサイトではBiblio.comが一番使いやすい
送料の比較から、Jondal Book に注文することに。
1冊目は10ドル、2冊目からは2ドルで日本に送るというので、
色々調べて合計6冊購入(送料しめて20ドル)。
古本屋ゆえ、ほしい本が全部あるというわけにいかないが、
送料2ドルは捨てがたく、無理やり選んでしまったものもある。
Rachelle Nelson 「The Flirt」 (1995)
ヒストリカル西部もの
盲目の作家がヒーロー。 サザンベルの美女ヒロインは
彼の手伝いをすることになるが・・・
fictionDBで4つ星
Emma Jensen 「Entwined」 (1997)
盲目の侯爵ヒーローらしい
fictionDBで4つ星
Anita Mills 「Secret Nights」(1994)
fictionDBで5つ星だったので
あらすじを読むと凄く切なく辛い設定。
殺人容疑の父親の弁護を辣腕弁護士(ヒーロー)に体と引き換えに頼むヒロイン。父親は傲慢な富豪商人のようだ、ヒーローは本心を見せない男のようだ、
Jo Beverley 「Hazard」 (2002)
Company of Rogues シリーズ9番
fictionDBで4つ星、AARでC
普通なら気に留めないのだが、とあるレビュアがこれをお気に入りに
挙げていたので。
(後日つけたし ハナマル)
Maggie Osborne 「Silver Lining」 (2000)
賛否両論ある本だったので、今日まで買わずにいたが、ついでに。
☆ Carla Kelly のアメリカンウエストものを購入。
amazonマーケットプレイスで。
Here's to the Ladies: Stories of the Frontier Army
☆ Lorraine Heath 「Always to Remember」
古本屋のポータルサイトではBiblio.comが一番使いやすい
送料の比較から、Jondal Book に注文することに。
1冊目は10ドル、2冊目からは2ドルで日本に送るというので、
色々調べて合計6冊購入(送料しめて20ドル)。
古本屋ゆえ、ほしい本が全部あるというわけにいかないが、
送料2ドルは捨てがたく、無理やり選んでしまったものもある。
Rachelle Nelson 「The Flirt」 (1995)
ヒストリカル西部もの
盲目の作家がヒーロー。 サザンベルの美女ヒロインは
彼の手伝いをすることになるが・・・
fictionDBで4つ星
Emma Jensen 「Entwined」 (1997)
盲目の侯爵ヒーローらしい
fictionDBで4つ星
Anita Mills 「Secret Nights」(1994)
fictionDBで5つ星だったので
あらすじを読むと凄く切なく辛い設定。
殺人容疑の父親の弁護を辣腕弁護士(ヒーロー)に体と引き換えに頼むヒロイン。父親は傲慢な富豪商人のようだ、ヒーローは本心を見せない男のようだ、
Jo Beverley 「Hazard」 (2002)
Company of Rogues シリーズ9番
fictionDBで4つ星、AARでC
普通なら気に留めないのだが、とあるレビュアがこれをお気に入りに
挙げていたので。
(後日つけたし ハナマル)
Maggie Osborne 「Silver Lining」 (2000)
賛否両論ある本だったので、今日まで買わずにいたが、ついでに。
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