Mary Balogh その2 ― 2009/01/09 00:00
Dark Angelシリーズ3,4を読んでみた。
あれ、なんだか今まで読んだバログのイメージとはずいぶん違う。
というか、今まで読んだものの方が異端だったのか?
1996年に出版された「The Famous Heroine」「The Plumed Bonnet」
どちらも良く出来たリージェンシーだが特別というほどではなく、
ふたりだけでいた所を見られたから仕方なく結婚するはめに陥る、とか、身持ちの悪い女だと誤解して一緒にいたら違った、で、仕方なく結婚する、とか、そういうパターンで結婚するふたりである。
どちらも階級の違いに悩むのがテーマだ。
片方は商人の娘であることが問題なのだが、基本が明るいユーモア系
もう片方は、公爵妃にふさわしい女性にならなければ、と色々なルールを覚えていくうちに自分が自分でなくなってしまったようになるヒロインの話。
ヒーローも最初のうちは公爵妃教育をさせることに熱心で、ヒロインを変えることに何ら疑問を感じていなかったが、だんだん完璧なマシーンに変わってゆくヒロインにうろたえだす。
彼は命令することには慣れているが、自分の気持ちを口にするのが苦手だ。
ヒロインの心に手が届かないと悩んでいるが、どうしたらいいかわからない。 彼女から笑顔を奪った自分を彼女はきっと憎んでいるだろう、と
思うようになる。
一体どうなるだろうと心配したが、ここから結構素直に関係修復となる。どちらも自分の気持ちを正直に語るので、読んでいて気持ちがよいが、
あっさり感が残る。
問題はあっさり感だけではない。
今まで読んだバログなら、もっと階級について突き詰めて考えたりするのでは、と思うのだが、ここでは単に結婚における階級の違いを悩むといった事だけだ。
それも男性側の階級が上だから女性側がシンデレラになる、女性側の階級が下だといっても裕福である、etc.女性読者にとって階級の違いはさほど生真面目な問いかけにはなっていない。
普段のバログはこうしたロマンスを書いているのかな。
そうそう、それでもバログらしいと思ったのは、とても官能的なベッドシーンがあることか。他のSignetリージェンシーでは生々しい描写ってあまり無いのに、彼女の作品はけっこうリアルだ。
あれ、なんだか今まで読んだバログのイメージとはずいぶん違う。
というか、今まで読んだものの方が異端だったのか?
1996年に出版された「The Famous Heroine」「The Plumed Bonnet」
どちらも良く出来たリージェンシーだが特別というほどではなく、
ふたりだけでいた所を見られたから仕方なく結婚するはめに陥る、とか、身持ちの悪い女だと誤解して一緒にいたら違った、で、仕方なく結婚する、とか、そういうパターンで結婚するふたりである。
どちらも階級の違いに悩むのがテーマだ。
片方は商人の娘であることが問題なのだが、基本が明るいユーモア系
もう片方は、公爵妃にふさわしい女性にならなければ、と色々なルールを覚えていくうちに自分が自分でなくなってしまったようになるヒロインの話。
ヒーローも最初のうちは公爵妃教育をさせることに熱心で、ヒロインを変えることに何ら疑問を感じていなかったが、だんだん完璧なマシーンに変わってゆくヒロインにうろたえだす。
彼は命令することには慣れているが、自分の気持ちを口にするのが苦手だ。
ヒロインの心に手が届かないと悩んでいるが、どうしたらいいかわからない。 彼女から笑顔を奪った自分を彼女はきっと憎んでいるだろう、と
思うようになる。
一体どうなるだろうと心配したが、ここから結構素直に関係修復となる。どちらも自分の気持ちを正直に語るので、読んでいて気持ちがよいが、
あっさり感が残る。
問題はあっさり感だけではない。
今まで読んだバログなら、もっと階級について突き詰めて考えたりするのでは、と思うのだが、ここでは単に結婚における階級の違いを悩むといった事だけだ。
それも男性側の階級が上だから女性側がシンデレラになる、女性側の階級が下だといっても裕福である、etc.女性読者にとって階級の違いはさほど生真面目な問いかけにはなっていない。
普段のバログはこうしたロマンスを書いているのかな。
そうそう、それでもバログらしいと思ったのは、とても官能的なベッドシーンがあることか。他のSignetリージェンシーでは生々しい描写ってあまり無いのに、彼女の作品はけっこうリアルだ。
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