Anita Mills と Mary Jo Putney ― 2008/01/12 00:00
1月7日にSecond Chance Booksから購入。
The Duke's Double (A Signet Regency Romance)
The Rake and the Reformer (A Signet Super Regency Romance)
Anita Mills Duke's Doubleは、ものすごい王道の話だが、mrsGiggleやTRRで星5つの感想なので。
ヒロインは2人の求婚者(A B)のうち先に申し込んできたダークヒーローAと結婚した。ところが半年後、Bとの不義姦通のそしりを受けて離縁される。
当時の社会では離縁などもっての他、しかも不義となると、、両親も救いの手を差し伸べず、どこにも行くところがないヒロインは最後の選択だがBのところに向かう。
もちろん二人にはやましい所などないのだが、Bのところに向かえばBに迷惑がかかるのは間違いない。でも優しいBはヒロインのことを心から愛しており、彼女がAの子供をおなかに宿していることを承知で彼女に結婚を申し込み、ふたりでイギリスを去る。
6年後、Bが海の事故で死亡したところから話が始まるようだ。
ヒロインはイタリアで静かに優しい愛にみちた生活を送っていた。
Bの母親が孫たちに故郷を見せたい、イングランドで成長させたいと、ヒロインにイギリスに戻ってくるようにと頼む。
ヒロインはイギリスに戻りたくなかったが、Bの優しい母の願いをことわることはできなかった。
もちろん、物語はAとヒロインとのまさかの再会、、となる。
Aはヒロインの子供をみるや、すぐに自分の子供だとわかる。(そっくりなんだそうだ)
さて、どーやってAは反省するのか、どーやってヒロインはAを赦すのか。。
Mary Jo Putneyの「The Rake」はベストテンリストなどで有名な作品だから、一度は読んでみたいと思っていた。
これはリプリントされて改題「The Rake」になった。上の「Duke's Double」は
リプリントされたとき、内容にすこし手を加えられたらしい。
そういうわけで、両方ともわざわざオリジナルのものを注文した。
後日の感想
どちらもものすごく良かった。
こんなに良く出来た話のどこに書き直す必要があったのだろう。
脇役のエピソードを増やしたとか、ホットシーンを多くしたとか、
そういうのだったら、悲しいなぁ。
The Duke's Double (A Signet Regency Romance)
The Rake and the Reformer (A Signet Super Regency Romance)
Anita Mills Duke's Doubleは、ものすごい王道の話だが、mrsGiggleやTRRで星5つの感想なので。
ヒロインは2人の求婚者(A B)のうち先に申し込んできたダークヒーローAと結婚した。ところが半年後、Bとの不義姦通のそしりを受けて離縁される。
当時の社会では離縁などもっての他、しかも不義となると、、両親も救いの手を差し伸べず、どこにも行くところがないヒロインは最後の選択だがBのところに向かう。
もちろん二人にはやましい所などないのだが、Bのところに向かえばBに迷惑がかかるのは間違いない。でも優しいBはヒロインのことを心から愛しており、彼女がAの子供をおなかに宿していることを承知で彼女に結婚を申し込み、ふたりでイギリスを去る。
6年後、Bが海の事故で死亡したところから話が始まるようだ。
ヒロインはイタリアで静かに優しい愛にみちた生活を送っていた。
Bの母親が孫たちに故郷を見せたい、イングランドで成長させたいと、ヒロインにイギリスに戻ってくるようにと頼む。
ヒロインはイギリスに戻りたくなかったが、Bの優しい母の願いをことわることはできなかった。
もちろん、物語はAとヒロインとのまさかの再会、、となる。
Aはヒロインの子供をみるや、すぐに自分の子供だとわかる。(そっくりなんだそうだ)
さて、どーやってAは反省するのか、どーやってヒロインはAを赦すのか。。
Mary Jo Putneyの「The Rake」はベストテンリストなどで有名な作品だから、一度は読んでみたいと思っていた。
これはリプリントされて改題「The Rake」になった。上の「Duke's Double」は
リプリントされたとき、内容にすこし手を加えられたらしい。
そういうわけで、両方ともわざわざオリジナルのものを注文した。
後日の感想
どちらもものすごく良かった。
こんなに良く出来た話のどこに書き直す必要があったのだろう。
脇役のエピソードを増やしたとか、ホットシーンを多くしたとか、
そういうのだったら、悲しいなぁ。
Elsie Lee 注文 ― 2008/01/17 22:38
Elsie Lee
主要海外ミステリ賞 受賞リストによると
エルシー・クロムウェル Elsie Cromwell というペンネームで
The Governess (1969)
1970年 MWA賞/最優秀ペイパーバック賞 候補 にあがったそうだ。
本名 Elsie Lee Sheridan
Georgette Heyer に続き、今度はElsie Lee を2冊ポチった。
Season of Evil (1987) 元々はJane Gordon名義で65年に出版
裕福でハンサムな男性と熱愛結婚したヒロインがある日突然すべてを失う。
にせの写真ではめられ、夫から離婚される。
彼女はひっそりと実家?にひきこもるが、どうやら偽の写真で彼女をはめた人物が隣に住んでいるらしい。どきどき。
(導入部がとても上手いし、サスペンスとしては面白いが、ロマンスとしてみると全然どきどきしなかった。
これとAnita Millsの「Duke's Double」を比べる人が間違っている。
アニタの話はヒーローとヒロインの心を描いたロマンスなのだもの)
The Wicked Guardian (1979)
18になるまで財産を思うようにできないヒロイン。
ヒロインの後見人は彼女が18になる前に自分の息子と結婚させようと考えている。
誕生日まであと2週間。
ヒロインは後見人と馬車に乗っている途中でなんとか逃げ出そうと、スピードを上げている馬車から飛び降りて・・・
気がつくとジプシーのキャンプにいる。
記憶はいっさいない。
そして、とてもダークでハンサムな男が彼女のそばにいて、、
うっひゃっひゃ、そりゃ後見人に決まってるって。でもワクワクする。
【訂正!!】
後見人は普通のワルだった。
ダークでハンサムな男は諜報活動を行っている侯爵だった。
主要海外ミステリ賞 受賞リストによると
エルシー・クロムウェル Elsie Cromwell というペンネームで
The Governess (1969)
1970年 MWA賞/最優秀ペイパーバック賞 候補 にあがったそうだ。
本名 Elsie Lee Sheridan
Georgette Heyer に続き、今度はElsie Lee を2冊ポチった。
Season of Evil (1987) 元々はJane Gordon名義で65年に出版
裕福でハンサムな男性と熱愛結婚したヒロインがある日突然すべてを失う。
にせの写真ではめられ、夫から離婚される。
彼女はひっそりと実家?にひきこもるが、どうやら偽の写真で彼女をはめた人物が隣に住んでいるらしい。どきどき。
(導入部がとても上手いし、サスペンスとしては面白いが、ロマンスとしてみると全然どきどきしなかった。
これとAnita Millsの「Duke's Double」を比べる人が間違っている。
アニタの話はヒーローとヒロインの心を描いたロマンスなのだもの)
The Wicked Guardian (1979)
18になるまで財産を思うようにできないヒロイン。
ヒロインの後見人は彼女が18になる前に自分の息子と結婚させようと考えている。
誕生日まであと2週間。
ヒロインは後見人と馬車に乗っている途中でなんとか逃げ出そうと、スピードを上げている馬車から飛び降りて・・・
気がつくとジプシーのキャンプにいる。
記憶はいっさいない。
そして、とてもダークでハンサムな男が彼女のそばにいて、、
うっひゃっひゃ、そりゃ後見人に決まってるって。でもワクワクする。
【訂正!!】
後見人は普通のワルだった。
ダークでハンサムな男は諜報活動を行っている侯爵だった。
届いた本 ― 2008/01/23 00:00
FictionDBのプレゼント本やアマゾンに注文していた本などが届いた。
REGENCY CHRISTMAS WISHES (2003)
The Lucky Coin Barbara Metzger
(後日感想 とぼけたおかしみ。ほのぼのとする)
Following Yonder Star Emma Jensen
(全然のれず)
The Merry Magpie Sandra Heath
(これものれず)
Best Wishes Edith Layton
(結婚後はじめてのクリスマス、話の視点は面白いのだが結末に納得がいかない。 ヒロインの家族の一員になるのではなく、自分たちの家でふたりのクリスマスをつくるべきだ。ヒロインの家族愛がうざすぎる。。米アマゾンに同じ意見の人がいた 笑)
Let Nothing You Dismay Carla Kelly
(淡々としている日常だけれど人というものはその中で変わっていけるものなんだ。控えめだけれど、とても力強い読後の幸せ感)
補給戦 何が勝敗を決定するのか 中公文庫
(移動することがすべてである。
破壊して通り過ぎればよかった昔。
REGENCY CHRISTMAS WISHES (2003)
The Lucky Coin Barbara Metzger
(後日感想 とぼけたおかしみ。ほのぼのとする)
Following Yonder Star Emma Jensen
(全然のれず)
The Merry Magpie Sandra Heath
(これものれず)
Best Wishes Edith Layton
(結婚後はじめてのクリスマス、話の視点は面白いのだが結末に納得がいかない。 ヒロインの家族の一員になるのではなく、自分たちの家でふたりのクリスマスをつくるべきだ。ヒロインの家族愛がうざすぎる。。米アマゾンに同じ意見の人がいた 笑)
Let Nothing You Dismay Carla Kelly
(淡々としている日常だけれど人というものはその中で変わっていけるものなんだ。控えめだけれど、とても力強い読後の幸せ感)
補給戦 何が勝敗を決定するのか 中公文庫
(移動することがすべてである。
破壊して通り過ぎればよかった昔。
Season of Evi、Nightfall ゴシックロマンス ― 2008/01/24 00:00
Elsie Lee の「Season of Evil」は
1987年のZebra の ペーパーバックだが、
元々は1965年にLancer社から出版された。
調べてみると、1960年代から70年代にかけて
いわゆる Gothic Romance と呼ばれるジャンルが
一気にポピュラーになったという。
例えば、
Victoria Holt のThe Shivering Sands 「流砂」 は1969年。
ジャネット・ルイーズ・ロバーツ
居酒屋の天使
Black Horse Tavern (n.) Popular Library 1972年
謎めいた北の宿
Wilderness Inn (n.) Pocket Books 1976年
ゴシックロマンスとは・・・・
ゴシックロマンスのヒーローの基本は、
言うに言われぬダークな魅力をもっている。
たいてい金持ちである。
暗い過去、謎に包まれている。
その多くは妻殺しの容疑である。
ゴシックロマンスのヒロインは
生真面目である。あまり恋愛に慣れていない。
暗い屋敷にヒーローと同居する。
ヒーローを愛する一方で、ヒーローを疑っている。
深夜にひとり行くべきではない部屋に行く。
さて、読み終わったアン・スチュアートの「Nightfall」は
まぎれもないゴシックロマンスだった。
妻と子供を殺したかどで死刑を求刑されているヒーロー。
保釈中のヒーローと同居するヒロイン。
あろうことか彼女は憑かれたような瞳のヒーローと出会って、なかなか眠りにつけず、夜の3時にキッチンに行って、ミルクを温めようとしたりする。
ありえんっっ (お約束だが)
キッチンの物陰に立っているヒーロー。
ぞっとするほど冷たく湿った手で触られるようなはなしである。
アンのサイトによると、彼女の兄弟が亡くなったときに書かれた作品だそうで、非常に暗い。死の影がつきまとう。
だが非常に強いインパクトがある。
ゴシックとは全く関係ないが、彼女のサイトによると、自分が書いた本はほとんど気に入っているが、例外的に永久に消えてほしい本がある、という事で、それのうちのひとつが、あれだ、Lazarus Rising 「ミッドナイトブルー」
そうか、本人も自覚してるのね(爆)。
1987年のZebra の ペーパーバックだが、
元々は1965年にLancer社から出版された。
調べてみると、1960年代から70年代にかけて
いわゆる Gothic Romance と呼ばれるジャンルが
一気にポピュラーになったという。
例えば、
Victoria Holt のThe Shivering Sands 「流砂」 は1969年。
ジャネット・ルイーズ・ロバーツ
居酒屋の天使
Black Horse Tavern (n.) Popular Library 1972年
謎めいた北の宿
Wilderness Inn (n.) Pocket Books 1976年
ゴシックロマンスとは・・・・
ゴシックロマンスのヒーローの基本は、
言うに言われぬダークな魅力をもっている。
たいてい金持ちである。
暗い過去、謎に包まれている。
その多くは妻殺しの容疑である。
ゴシックロマンスのヒロインは
生真面目である。あまり恋愛に慣れていない。
暗い屋敷にヒーローと同居する。
ヒーローを愛する一方で、ヒーローを疑っている。
深夜にひとり行くべきではない部屋に行く。
さて、読み終わったアン・スチュアートの「Nightfall」は
まぎれもないゴシックロマンスだった。
妻と子供を殺したかどで死刑を求刑されているヒーロー。
保釈中のヒーローと同居するヒロイン。
あろうことか彼女は憑かれたような瞳のヒーローと出会って、なかなか眠りにつけず、夜の3時にキッチンに行って、ミルクを温めようとしたりする。
ありえんっっ (お約束だが)
キッチンの物陰に立っているヒーロー。
ぞっとするほど冷たく湿った手で触られるようなはなしである。
アンのサイトによると、彼女の兄弟が亡くなったときに書かれた作品だそうで、非常に暗い。死の影がつきまとう。
だが非常に強いインパクトがある。
ゴシックとは全く関係ないが、彼女のサイトによると、自分が書いた本はほとんど気に入っているが、例外的に永久に消えてほしい本がある、という事で、それのうちのひとつが、あれだ、Lazarus Rising 「ミッドナイトブルー」
そうか、本人も自覚してるのね(爆)。
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