The Native Star2011/01/25 00:00

これはと思う本がないなぁとややスランプ状態だったのだが、これは大ヒットだった。
読み始めたらやめられない面白さ。
久々の爽快感。新鮮なアイデア。

長編としてはデビュー作だ。元々SF雑誌に短編を投稿していたらしい。
文章術はあまり上手くない。子供の作文のように感じた(特に最初のほう)箇所もあるが、後半はライティングが上手くなったのか、それともそれを気にする暇がないくらい、話が面白くなっていた。

非常に知的なエンターテイメントだった。
史実を織り交ぜながら、魔法の存在するアメリカ近代社会を描き、
今も重要なテーマ(というか今は昔より重要性が増しているテーマ)を扱っていた。
大量生産・大量消費社会と持続可能な世界は両立するのか?
軍事力は何をもって適切とされるのか?
正しさとは何か?

強烈で血みどろの戦いシーンを含むノンストップアクションドラマ、古きよき時代の西部パルプフィクション、虚実のかけひきの権力闘争、

何も知らない田舎育ちのヒロインの目を通して読者はこの世界を学んでゆくのだが、それが実に上手い。
説明しすぎずに、ヒロイン及び読者に判断を委ねる。

ヒロインの名前はエミリー・エドワーズというのだが、これは当時のパルプフィクションに登場しそうな名前で、名前と苗字が同じアルファベットというのが当時の約束だったらしい。
作者はこういう所も作りこんでいる。

さて、
最近は作家が自身のブログやHPをひらいているのは当たり前になってきた。
作品リストやプロフィールは有難いと思うが、作家の写真は正直やめてほしい。この作者も、本が大変エキサイティングだったのでどんな人なんだろうと覗いてみたら、なんだかエキセントリックな写真が出てきて、イメージが壊れてしまった(笑)。
コスチューム自作が趣味だそうだ。

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