Silent Blade2011/07/16 00:00

Ilona Andrews の Silent Blade
SFロマンス
すごく短い、1時間ぐらいで読み終わるが、
あぁぁぁ、浸ってしまった・・

昔のクリスマスやサマーシズラーの短編でリンダの「愛していると伝えたい」とかクリスティン・ジェイムズの「愛という名の贈り物」とかを読んだときと同じ。
シチュエーションロマンスで無理やりな部分があろうとも、胸がどきどきするやら熱くなるやら、きゅんきゅんする切なさやら。

こんなに短いのに作者の造った未来惑星が非常に生き生きしているし、ロミオとジュリエットとゴッドファーザーが混ざったようなファミリー社会が嘘っぽくないし、

この作家さんは世界つくりが本当に上手い。

久しぶりに濃いリンダヒーローを読んだわぁ。幸せ(笑)

The Native Star2011/01/25 00:00

これはと思う本がないなぁとややスランプ状態だったのだが、これは大ヒットだった。
読み始めたらやめられない面白さ。
久々の爽快感。新鮮なアイデア。

長編としてはデビュー作だ。元々SF雑誌に短編を投稿していたらしい。
文章術はあまり上手くない。子供の作文のように感じた(特に最初のほう)箇所もあるが、後半はライティングが上手くなったのか、それともそれを気にする暇がないくらい、話が面白くなっていた。

非常に知的なエンターテイメントだった。
史実を織り交ぜながら、魔法の存在するアメリカ近代社会を描き、
今も重要なテーマ(というか今は昔より重要性が増しているテーマ)を扱っていた。
大量生産・大量消費社会と持続可能な世界は両立するのか?
軍事力は何をもって適切とされるのか?
正しさとは何か?

強烈で血みどろの戦いシーンを含むノンストップアクションドラマ、古きよき時代の西部パルプフィクション、虚実のかけひきの権力闘争、

何も知らない田舎育ちのヒロインの目を通して読者はこの世界を学んでゆくのだが、それが実に上手い。
説明しすぎずに、ヒロイン及び読者に判断を委ねる。

ヒロインの名前はエミリー・エドワーズというのだが、これは当時のパルプフィクションに登場しそうな名前で、名前と苗字が同じアルファベットというのが当時の約束だったらしい。
作者はこういう所も作りこんでいる。

さて、
最近は作家が自身のブログやHPをひらいているのは当たり前になってきた。
作品リストやプロフィールは有難いと思うが、作家の写真は正直やめてほしい。この作者も、本が大変エキサイティングだったのでどんな人なんだろうと覗いてみたら、なんだかエキセントリックな写真が出てきて、イメージが壊れてしまった(笑)。
コスチューム自作が趣味だそうだ。

買った本、読んだ本 Nalini Singh, Carla Kellyなど2011/01/14 14:47

更新をさぼっていたあいだ、記録し忘れた本

★ Nalini Singh 「Play of Passion」(2010) 読了
インディゴとドリュー
ホークの抑えに抑えている気持ちが、、爆発寸前。
(あれ?子供の頃に失ったmateの話はどうなったのだ?)
次の10巻、どうしても期待してしまうので、期待しすぎないようにしないと、、、
Council は完全に分裂。 ヘンリーがスノーダンサーテリトリーにおかしな機械を仕掛ける。一体どういう働きをする機械なのか、最後まで不明。
Kalebやゴーストの出番がなかった。。

★ Kresley Cole 「Demon from the Dark」(2010) 読了
マケリータの友人のCarrowと、Vemon(ヴァンパイアにかまれたデーモン)のMalkom
クレスリーの上手い点は、こんなナンデモアリの設定を読者に納得させて読ませてしまうところだ。前半は泣けるし、後半はバトルだし、ほんと、上手いねえ。
今回は、Reginの運命の相手、狂戦士えーと名前が出ない、、がLoreの住人をかたっぱしから誘拐して拷問する。Caroowは親友の幼い娘を人質にとられ、嫌々ながらマルコムを誘惑する役目。

★ Donna Boyd 「Awakening」 読了
愛の変容と家族の苦悩
幻想的雰囲気がじつによい。
嫌いじゃないが、ストーリーがやや弱くて残念。

★ Rebecca James 「Nightswimming」 読了
これも愛の変容のものがたり
非常に内面的。主人公ふたりの視点で(一人称)交互に語られる。
同じ出来事でも男と女の捉え方がこんなに違う、といったような。
失敗して人は学ぶ、、としか言いようがない・・・

★ ロマンス系文庫本購入
アマンダ・クイック 「エメラルドグリーンの誘惑」
サラ・アディソン・アレン 「林檎の庭の秘密」 
キャサリン・コールター 「旅路」
J・R・ウォード 「永遠なる時の恋人」

★ Carla Kelly 「The Admiral's Penniless Bride」 購入
2010年12月21日発行

★ Helen Simonson 「Major Pettigrew's Last Stand」(2010)
昨年のアメリカのベストセラートップ10に入っているらしい

M.K.Hobson 「The Native Star」 アメリカ西部開拓と魔女
 アイデアが面白いと思って、買ってしまった。

★ Mary Balogh 「Chistmas Promise」
1992年の作品の再版
Signet時代のバログのほうが、心の内側を深く切り込んでくる気がするので、アマゾンでは星がおおくなかったが買ってしまった。

買った本N.Singh 読んだ本 I.Andrews2010/07/12 00:00

★Nalini Slingh  読了
Bonds of Justice  (2010

Kalebの性格が変化したのか?恐さが減少した。
人間とPsyとの恋を助けるニキータ、、
だんだん甘っちょろくなっているように感じるが。

次はインディゴ。スノーダンサー 内のロマンス。

★Ilona Andrews 読了
Magic Bleeds

面白い。 傷ついたヒーローを守るため、パック内のすべての雄と戦う覚悟を決めてるKate。 あんたがアルファだよー。
敵は最強だったのに、途中から弱くなるお約束。ここが残念だが、物語としては仕方ないか・・・
Kateのほれぼれする姐御っぷりを楽しめた。

★Carla Kelly 読了
Marrying the Royal Marine (2010

ロマンスは薄いが、相変わらず人間の描き方が上手い。
最初は平面的に思えた敵の軍曹が時間の経過とともに変化する様子は見事というよりほかにない。
別格の上手さ。

買った本、注文した本2010/05/28 00:00

購入したのは

ポール・ルバイン
「マイアミ弁護士」ソロモン&ロード(上下)

ロイス・M・ビジョルド
「影の棲む城」(上下)

注文したのは
Ilona Andrews
「Magic Burns」 Kate Daniels series 2
「Magic Strikes」 Kate Daniels series 3
本当はeBOOKを買いたかったが、日アマゾンの紙の本のほうが安かった。

本の買い物記録 いろいろ2010/05/27 00:00

ジョージー・メトカーフ
雨の夜の記憶
さっぱりと地味なメディカルロマンスを期待して買ったのに、メンドクサイ事情持ちのヒロインだった。10年前交通事故にあい、事故前の数ヶ月だけ記憶喪失になった。
その数ヶ月が超大事だったというのはお約束。ヒーローと相思相愛になっていたというのに、、、ありゃま。
事故から目覚め、数ヶ月の記憶を失ったヒロインは、おなかの子の父親が誰なのかさっぱり分からず、レイプされた、と思っていたりする。

一方のヒーローは、ヒロインが突然姿を消してしまい、10年後、そ知らぬ顔で同じ病院の医師として再会するので、超しょーーーっく! ってわけだ。

どうなる事かと思ったが、そこはメディカル、結構淡々と展開する。

レニー・ローゼル
月夜がくれた贈り物
ネットのどこかでロマンチックコメディを書く人だと読んだ気がして買ってみたが、、私向きじゃなかった。
人生の真実に気付く甘切ロマンチックコメディというスタイルなのだが、常に「急がば回れ」な書き方で、誤解を招く態度やセリフ、言いかけてやめたり、言葉足らずだったり、いらっとするもどかしさ。 そのくせ体だけはストレートに反応する、というお約束。

なんでこうもロマンス小説の主人公たちの体は正直なんだろね。

スーザン・ブロックマン
「闇夜に口づけを」

うっとうしいほどもったいぶったヒーローだった。
ぼくは君にふさわしくない男なんだ。君から離れなくてはいけないんだ。こればっか。

しかも、FBIはいくらなんでも愚かすぎる。
4人の指紋の確認くらい出来るやろっ! ヒーローの部屋に入った人間は限られてるんだから。